好きになればなるほど好きになる♡
そのまま、私と類の事を見向きもしないで
そそくさと扉の方へ早足で向かうみりあさん
扉の前で立ち止まると、ゆっくりと振り向いた
「……美羽さんには、完敗です!」
無理矢理笑っているような
どことなく寂しそうな表情のみりあさん
「みりあ……さん……」
「私がどれだけ好きな気持ちを伝えても
全然、振り向いてもらえなかった……
そんな類くんに大事に想われてる美羽さん
すごく羨ましいなって思います」
みりあさんはそう言うと
私と類に向かって、ぺこりと頭を下げた
みりあさん……
「みりあさん!」
私は
リビングの扉を閉めようとしているみりあさんを呼び止めた