好きになればなるほど好きになる♡





目を丸くして、驚いたような表情で
私の方を振り返るみりあさん



「みりあさんなら、絶対にいい人見つかります!」



私がそう言うと
みりあさんは、ニコッと微笑んで小さく頷いた



「二人とも!絶対に別れたりしちゃダメだからね!!」


私と類は「分かってます!」と、声を合わせて言った




それからは
みりあさんの姿が見えなくなるまで
類と二人でみりあさんの事をお見送りした




修羅場の重たい空気の中にずっといた私は
肩の荷がおりて気持ちが軽くなったのか
一気に体の力が抜けてその場に座り込んだ



「ほんと、怖かったぁ〜……」



私の体の前で腰を下ろして、私と目線を合わせてくる類


類の顔を見ると
傍にいると思って安心したのか
勝手に目から涙が溢れ出す私



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