俺と妻と傷口
「これは?奏多」
「ダメ!胸見えそう」
「えー。じゃあ…これは?」
「あー。丈が短い!」
「うーん。じゃあこれは?」
「まぁ、それならいいか!てか、華恋ってあんまパンツ系持ってねぇんだな…!」
「そうだね…確かにスカートばっか目がいくから」

その後…急いで着替え、力弥のバーに向かった。

中に入ると、既にみんな揃っていた。
「おっ!奏多~久しぶり~!華恋ちゃんだぁ」
「マジ!?力弥の言う通りだった!」
「だろ!だから今回は絶対だっつただろ?」

「久しぶりです!皆さん」
「相変わらず可愛い~」
「結婚式以来だからなぁ。
一ヶ月ちょっとぶりか~。ヤバい位に可愛い!これで三十路だろ?見えねぇ」
一気に華恋に視線が集まり、囲まれた。

「ごめんなさい。せっかくの皆さんの飲み会にお邪魔して……」
「え?なんで?」
「え?だっていつも奏多に、男だけの飲み会に女がいるのは邪魔だからって言われてたから。皆さんはそうゆうの嫌いなんでしょ?」

「は?」
あ、ヤバ……
「どうゆうことだよ!?奏多」
「そうだよ!俺達が、華恋ちゃんが邪魔なんていつ言ったんだよ!」
「むしろ、連れて来てってお願いしてたのに!!」
「え?そうなの…?奏多?」
「あ、いや…」

「奏多ぁぁ!!!」
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