俺と妻と傷口
自分達の家に帰りついた。
「ほんとの愛ってなんだろな…?」
華恋とソファに並んで座っている。
「色々あるね…
家族の愛情、仲間の愛情、恋愛の愛情……」
「あぁ、俺はね……華恋と、ずっと胸の傷口で繋がってると思ってたんだ……」
「そんな……」
「わかってる。もう華恋の気持ちはちゃんと聞いたから……。
でも絶対あり得ないから……。
俺と華恋が出逢うなんて……。
たまたま華恋が親父の会社に勤めてたから、出逢えたけど。
付き合えたのも、傷口がなかったらどうなってたかなって思う」
「私は最初から……」
「最初から?」
「奏多をぶった次の日のこと、覚えてる?」
「え?」
「奏多…わざわざ謝りに来たんだよ?秘書室に」
「そうだったかな…?」
「そうだよ?
私、思ったの。ほんとはとても誠実な人なんだなって。お義父さんも仲間思いだって言ってたし。
まだ高校生なのに、男らしいんだなって!
でも、七歳年下だし気持ち抑えてたの」
「マジかよ!?」
「私も…奏多がいれば………傍にいてくれたらそれでいいんだよ…?」
「うん」
「傷口も、私のモノって証でしょ?」
「そうだな」
「奏多の全部を愛してるよ!子どもみたいなとこ、喧嘩が強いとこ、誠実なとこ、仲間思いなこと、傷口も……全部」
「俺だって…可愛いし、綺麗だし、度胸あるし、優しいし……全部愛してるよ!」
「あと、奏多!」
「ん?」
「私のこといつも、守ってくれてありがとう!その傷おった時も言えなかったから…」
「ううん。俺は守れたこと誇りだから!」
「ほんとの愛ってなんだろな…?」
華恋とソファに並んで座っている。
「色々あるね…
家族の愛情、仲間の愛情、恋愛の愛情……」
「あぁ、俺はね……華恋と、ずっと胸の傷口で繋がってると思ってたんだ……」
「そんな……」
「わかってる。もう華恋の気持ちはちゃんと聞いたから……。
でも絶対あり得ないから……。
俺と華恋が出逢うなんて……。
たまたま華恋が親父の会社に勤めてたから、出逢えたけど。
付き合えたのも、傷口がなかったらどうなってたかなって思う」
「私は最初から……」
「最初から?」
「奏多をぶった次の日のこと、覚えてる?」
「え?」
「奏多…わざわざ謝りに来たんだよ?秘書室に」
「そうだったかな…?」
「そうだよ?
私、思ったの。ほんとはとても誠実な人なんだなって。お義父さんも仲間思いだって言ってたし。
まだ高校生なのに、男らしいんだなって!
でも、七歳年下だし気持ち抑えてたの」
「マジかよ!?」
「私も…奏多がいれば………傍にいてくれたらそれでいいんだよ…?」
「うん」
「傷口も、私のモノって証でしょ?」
「そうだな」
「奏多の全部を愛してるよ!子どもみたいなとこ、喧嘩が強いとこ、誠実なとこ、仲間思いなこと、傷口も……全部」
「俺だって…可愛いし、綺麗だし、度胸あるし、優しいし……全部愛してるよ!」
「あと、奏多!」
「ん?」
「私のこといつも、守ってくれてありがとう!その傷おった時も言えなかったから…」
「ううん。俺は守れたこと誇りだから!」