モリソン川と魔女のリュシカ。
モリソン川
[モリソン川]

リュシカとミモザはモリソン川で釣りをしていた。
風がさあ、と吹き付ける。

リュシカは長衣を羽織直す。
ミモザは缶コーヒーを飲んでいた。

ラジオから音楽が響く。

タムロンの聖堂からのミサ曲だ。

「ある日モリソン川を遡ろうとしたの」とリュシカ。魔術師。

「でも中洲を遡る旅は途中までしかできなかった。見慣れた土地を離れるのが怖かったのよ。
ある意味でそれがあたしの人生を予感させた最初の顛末かもしれなかったわね」
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