モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第13話「大事な大事な」
初めて呼びに来た日から、恒例となってしまった。
昼休みになると、成瀬君は私のクラスにやって来るのだ。
成瀬君が私をかまうのに、クラスの女子達から見れば、私の方が、
まるで「かまってちゃん」
「お~い、ゆい~! 一緒にメシくおうぜぇ」
いつの間にか、フツーに日常となってしまった光景。
でも今日は少し違う。
今日のランチは白鳥さんも誘う事となっている。
そして彼女は、成瀬君へ『告白』するはずなのだ。
「成瀬君……今日は」
「うん? どうした都合悪いのか?」
「ううん……違う」
いつもなら、「ぽんぽん」と出て来る言葉が……出て来ない。
どうしてだろう?
白鳥さんは……素敵な女子。
最初はいろいろ意地悪されて、辛かったけど……
話して分かり合えた今は、『親友』に近い子。
私はせいいっぱい、彼女の恋を応援してあげたい。
だから、言うしかない。
「え、ええっと……成瀬君」
「おう!」
「し、白鳥さんが一緒にランチしたいって、わ、私達と」
「へぇ、そうか」
成瀬君は特に驚いた様子もなく、短く言葉を戻しただけだった。
そんなやりとりをしているところへ、白鳥さんがやって来た。
白鳥さんにとって、成瀬君は『特別』憧れの相手。
素敵な男子から『告白』はされたが、成瀬君への『想い』は変えられない。
小さな手を「ぎゅっ」と握りしめた白鳥さんは、ほおを紅く染め、言う。
「そ、そうなの。わ、私、ランチを一緒にしたい……」
しかし……
成瀬君は、柔らかく断った。
「白鳥さん、もうしわけない」
「え?」
「今日はさ、ゆいに大事な大事な話があるんだ」
成瀬君は大事を……なぜか2回も言った。
対して、白鳥さんは成瀬君の言葉の意味を受け取ったらしい。
「そ、そうなんだ……大事な大事な話……なのね」
「ああ、そうだ。ごめんな。じゃあ、行くぞ、ゆい」
「え、ええ……」
私へ相談する事も、悩みに悩んだに違いない。
白鳥さんの『決断』は、空振りに終わってしまった……
辛そうにうつむく白鳥さんを残し……
私と成瀬君は、いつものように売店経由で、屋上へ向かったのである。
昼休みになると、成瀬君は私のクラスにやって来るのだ。
成瀬君が私をかまうのに、クラスの女子達から見れば、私の方が、
まるで「かまってちゃん」
「お~い、ゆい~! 一緒にメシくおうぜぇ」
いつの間にか、フツーに日常となってしまった光景。
でも今日は少し違う。
今日のランチは白鳥さんも誘う事となっている。
そして彼女は、成瀬君へ『告白』するはずなのだ。
「成瀬君……今日は」
「うん? どうした都合悪いのか?」
「ううん……違う」
いつもなら、「ぽんぽん」と出て来る言葉が……出て来ない。
どうしてだろう?
白鳥さんは……素敵な女子。
最初はいろいろ意地悪されて、辛かったけど……
話して分かり合えた今は、『親友』に近い子。
私はせいいっぱい、彼女の恋を応援してあげたい。
だから、言うしかない。
「え、ええっと……成瀬君」
「おう!」
「し、白鳥さんが一緒にランチしたいって、わ、私達と」
「へぇ、そうか」
成瀬君は特に驚いた様子もなく、短く言葉を戻しただけだった。
そんなやりとりをしているところへ、白鳥さんがやって来た。
白鳥さんにとって、成瀬君は『特別』憧れの相手。
素敵な男子から『告白』はされたが、成瀬君への『想い』は変えられない。
小さな手を「ぎゅっ」と握りしめた白鳥さんは、ほおを紅く染め、言う。
「そ、そうなの。わ、私、ランチを一緒にしたい……」
しかし……
成瀬君は、柔らかく断った。
「白鳥さん、もうしわけない」
「え?」
「今日はさ、ゆいに大事な大事な話があるんだ」
成瀬君は大事を……なぜか2回も言った。
対して、白鳥さんは成瀬君の言葉の意味を受け取ったらしい。
「そ、そうなんだ……大事な大事な話……なのね」
「ああ、そうだ。ごめんな。じゃあ、行くぞ、ゆい」
「え、ええ……」
私へ相談する事も、悩みに悩んだに違いない。
白鳥さんの『決断』は、空振りに終わってしまった……
辛そうにうつむく白鳥さんを残し……
私と成瀬君は、いつものように売店経由で、屋上へ向かったのである。