モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第15話「はいっ!!」
遂に! 遂にっ!
成瀬君に告白された!!
されてしまった。
で、でも!
し、信じられないっ!
真っ青な、雲ひとつない空。
吹き抜ける風が頬を触る、私と成瀬君の外には誰もいない屋上。
これは確かにリアルな現実。
でもでもっ!
まるで夢の中にいるみたいっ!
成瀬君から告白されるなんて!
まったく、現実感がないっ!
だって!
ありえないっ!
私は「オタクなモブでフツーの女子」だ。
対して、成瀬君は誰が見たって「万能ハイスペックなイケメン君」……なんだもの。
ふと、白鳥さんの綺麗な顔が浮かんだ。
成瀬君と付き合うのはああいう美人な子……だ。
「私じゃ釣り合わないよ」と内なる声がささやく。
呆然としている私。
と、ここでいきなり成瀬君が言う。
「ゆい、手を出して、早くっ」
「ノー」なんか絶対に受け付けない。
有無を言わさないって感じ。
ちょっと強引な命令口調……珍しく、ちょっとだけ俺様?
他の男子なら、絶対にお断り、でも、成瀬君ならイヤじゃない。
私は「おずおず」という感じで手を差し出す。
「う、うん」
成瀬君は、私の手をしっかり、がっしり握った。
少し強く、でも痛くしない。
私をいたわる優しさが、握った手から伝わって来る。
成瀬君の手は大きくて温かい……気持ちが落ち着く、ホッとする。
そして手を握られて嬉しい。
分かった。
やっぱり、私は成瀬君が好きなんだ。
成瀬君がまっすぐに私を見る。
まるで射抜くように私を見る。
綺麗なブラウンの瞳だ。
「ゆいが俺の手を引っ張ってくれたんだ。だから俺、素直になれた! もう離さないっ!」
「成瀬君……」
「ゆい! 大事な事だから、何度でも言うぞ! 俺の彼女になってくれ!」
ああ、成瀬君がはっきりと言ってくれた。
私も同じ。
勇気を……貰った。
「……はいっ!!」
再び、成瀬君から告白され……
私は手を握られながら、成瀬君の瞳を見つめ、はっきりと返事をしていたのである。
成瀬君に告白された!!
されてしまった。
で、でも!
し、信じられないっ!
真っ青な、雲ひとつない空。
吹き抜ける風が頬を触る、私と成瀬君の外には誰もいない屋上。
これは確かにリアルな現実。
でもでもっ!
まるで夢の中にいるみたいっ!
成瀬君から告白されるなんて!
まったく、現実感がないっ!
だって!
ありえないっ!
私は「オタクなモブでフツーの女子」だ。
対して、成瀬君は誰が見たって「万能ハイスペックなイケメン君」……なんだもの。
ふと、白鳥さんの綺麗な顔が浮かんだ。
成瀬君と付き合うのはああいう美人な子……だ。
「私じゃ釣り合わないよ」と内なる声がささやく。
呆然としている私。
と、ここでいきなり成瀬君が言う。
「ゆい、手を出して、早くっ」
「ノー」なんか絶対に受け付けない。
有無を言わさないって感じ。
ちょっと強引な命令口調……珍しく、ちょっとだけ俺様?
他の男子なら、絶対にお断り、でも、成瀬君ならイヤじゃない。
私は「おずおず」という感じで手を差し出す。
「う、うん」
成瀬君は、私の手をしっかり、がっしり握った。
少し強く、でも痛くしない。
私をいたわる優しさが、握った手から伝わって来る。
成瀬君の手は大きくて温かい……気持ちが落ち着く、ホッとする。
そして手を握られて嬉しい。
分かった。
やっぱり、私は成瀬君が好きなんだ。
成瀬君がまっすぐに私を見る。
まるで射抜くように私を見る。
綺麗なブラウンの瞳だ。
「ゆいが俺の手を引っ張ってくれたんだ。だから俺、素直になれた! もう離さないっ!」
「成瀬君……」
「ゆい! 大事な事だから、何度でも言うぞ! 俺の彼女になってくれ!」
ああ、成瀬君がはっきりと言ってくれた。
私も同じ。
勇気を……貰った。
「……はいっ!!」
再び、成瀬君から告白され……
私は手を握られながら、成瀬君の瞳を見つめ、はっきりと返事をしていたのである。