モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第18話「ごめんねを飲み込んだ」
成瀬君に告白されるという劇的なお昼休みが終わり……
自分の教室へ戻った私は、午後一番の授業を受ける。
ちらと斜め後方を見やれば、やはり白鳥さんは元気がない。
授業もろくに聞いていないみたい。
私もそう。
大好きな国語の授業なのに、内容が全く頭へ入らない。
やがて、授業が終わった。
短い休み時間。
その間に、白鳥さんをつかまえ、伝えなければならない。
放課後に屋上で、成瀬君と3人で話そうって。
授業が終わると同時に、私は白鳥さんの席へ猛ダッシュした。
白鳥さんは席に座りっぱなしで「ぼんやり」していた。
「白鳥さん」
「………………」
返事がない。
それどころか、白鳥さんは私を見ようともしない。
いつもなら、「打てば響け!」とばかりに、彼女の元気の良い言葉が戻って来るのに。
でも、私は伝えなくてはならない。
「ねぇ、白鳥さん、放課後に話があるの。午後3時すぎに屋上へ来てくれない? 成瀬君、部活があるから30分くらいしか時間がないけれど、3人で話したい」
「……………………行かない」
白鳥さんは長い沈黙の後、短く強い拒否の言葉を戻した。
予想された答えだった。
当然かもしれない。
屋上へ行ったって、大好きな成瀬君と話したって、白鳥さんの望みは……
けして叶わないのだから。
小さくため息を吐いた私は「ごめんね」という言葉を飲み込むと、白鳥さんの席から、そっと離れたのである。
自分の教室へ戻った私は、午後一番の授業を受ける。
ちらと斜め後方を見やれば、やはり白鳥さんは元気がない。
授業もろくに聞いていないみたい。
私もそう。
大好きな国語の授業なのに、内容が全く頭へ入らない。
やがて、授業が終わった。
短い休み時間。
その間に、白鳥さんをつかまえ、伝えなければならない。
放課後に屋上で、成瀬君と3人で話そうって。
授業が終わると同時に、私は白鳥さんの席へ猛ダッシュした。
白鳥さんは席に座りっぱなしで「ぼんやり」していた。
「白鳥さん」
「………………」
返事がない。
それどころか、白鳥さんは私を見ようともしない。
いつもなら、「打てば響け!」とばかりに、彼女の元気の良い言葉が戻って来るのに。
でも、私は伝えなくてはならない。
「ねぇ、白鳥さん、放課後に話があるの。午後3時すぎに屋上へ来てくれない? 成瀬君、部活があるから30分くらいしか時間がないけれど、3人で話したい」
「……………………行かない」
白鳥さんは長い沈黙の後、短く強い拒否の言葉を戻した。
予想された答えだった。
当然かもしれない。
屋上へ行ったって、大好きな成瀬君と話したって、白鳥さんの望みは……
けして叶わないのだから。
小さくため息を吐いた私は「ごめんね」という言葉を飲み込むと、白鳥さんの席から、そっと離れたのである。