モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第21話「ハムカツマニア協会」
白鳥さんと仲直りした日の夜。
帰宅して夕食後、部屋に入り、扉を締め切り……
少し経ってから成瀬君へ電話した。
もう9時を過ぎた。
成瀬君は帰宅しているだろうから。
「ゆい、大丈夫か?」
成瀬君は、根掘り葉掘り聞かなかった。
ただただ労わってくれた。
安心した。
ホッとした。
その瞬間、涙が「どっ」と出た。
白鳥さんが現れた事。
涙を流して謝ってくれた事。
私も泣いて謝った事。
抱き合って一緒に泣いた事。
いっぱいいっぱい、話していた。
「分かった。明日、屋上で3人一緒にランチしよう。俺がおごるから」
「うん……でも良いの?」
「おう! その代わり、ごちそうするのは、無糖のブラック缶コーヒーに、俺が大好きなハムカツサンドだぞ。布教してハムカツマニアをふたり増やしてやる、絶対来いって、白鳥さんへ言っといてくれ。頼んだぜ」
「あはは、何それ? ハムカツマニア?」
「そう! ハムカツマニア協会だ! ゆい、お前も白鳥さんと一緒に入会するんだ。明日も好い天気だから、気持ち良くランチ出来るぞ、じゃあな」
「うん! じゃあね、また明日!」
電話を切った私は、すぐ白鳥さんへ電話をかけた。
「白鳥さん?」
「ゆい?」
「明日よかったら……3人でランチしない?」
「え? 3人って?」
「白鳥さんと成瀬君と私の3人」
「で、でも……私、ふたりのお邪魔じゃない?」
「全然大丈夫! 成瀬君、白鳥さんと私にブラック缶コーヒーと大好きなハムカツサンドご馳走するから絶対に来てくれって」
「ブラック缶コーヒー? ハムカツサンド!? な、何それ?」
「ハムカツマニア協会……布教して、白鳥さんと私を会員にするって、言ってた」
「あははははははははっ! な、何それっ!? 悠真様ったら、おっかしぃぃ~!」
あれれ、いつも「ほほほ」とか上品に笑う白鳥さんが?
ゲラゲラ笑ってる。
ええっと、とりあえず『返事』を聞かなきゃ。
「ええっと、し、白鳥さん。来るよね、ランチ」
「うん! 行くっ! 絶対に行くっ!」
おそるおそる聞いた私に対し、白鳥さんは元気良くOKの返事をくれたのである。
帰宅して夕食後、部屋に入り、扉を締め切り……
少し経ってから成瀬君へ電話した。
もう9時を過ぎた。
成瀬君は帰宅しているだろうから。
「ゆい、大丈夫か?」
成瀬君は、根掘り葉掘り聞かなかった。
ただただ労わってくれた。
安心した。
ホッとした。
その瞬間、涙が「どっ」と出た。
白鳥さんが現れた事。
涙を流して謝ってくれた事。
私も泣いて謝った事。
抱き合って一緒に泣いた事。
いっぱいいっぱい、話していた。
「分かった。明日、屋上で3人一緒にランチしよう。俺がおごるから」
「うん……でも良いの?」
「おう! その代わり、ごちそうするのは、無糖のブラック缶コーヒーに、俺が大好きなハムカツサンドだぞ。布教してハムカツマニアをふたり増やしてやる、絶対来いって、白鳥さんへ言っといてくれ。頼んだぜ」
「あはは、何それ? ハムカツマニア?」
「そう! ハムカツマニア協会だ! ゆい、お前も白鳥さんと一緒に入会するんだ。明日も好い天気だから、気持ち良くランチ出来るぞ、じゃあな」
「うん! じゃあね、また明日!」
電話を切った私は、すぐ白鳥さんへ電話をかけた。
「白鳥さん?」
「ゆい?」
「明日よかったら……3人でランチしない?」
「え? 3人って?」
「白鳥さんと成瀬君と私の3人」
「で、でも……私、ふたりのお邪魔じゃない?」
「全然大丈夫! 成瀬君、白鳥さんと私にブラック缶コーヒーと大好きなハムカツサンドご馳走するから絶対に来てくれって」
「ブラック缶コーヒー? ハムカツサンド!? な、何それ?」
「ハムカツマニア協会……布教して、白鳥さんと私を会員にするって、言ってた」
「あははははははははっ! な、何それっ!? 悠真様ったら、おっかしぃぃ~!」
あれれ、いつも「ほほほ」とか上品に笑う白鳥さんが?
ゲラゲラ笑ってる。
ええっと、とりあえず『返事』を聞かなきゃ。
「ええっと、し、白鳥さん。来るよね、ランチ」
「うん! 行くっ! 絶対に行くっ!」
おそるおそる聞いた私に対し、白鳥さんは元気良くOKの返事をくれたのである。