モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第3話「どういうつもり?」
そんなこんなで……
売店で大好きなクリームパンと無糖の缶コーヒーを買った後、私と成瀬君はランチをとるため屋上へやって来た。
ここは何もなく、普段から人が少ない。
だから私はたまにひとりでのんびりランチしたい時、ここへ来る。
今日も誰もいなかった。
これで成瀬君目当ての女子達から「何この子?」みたいな目で見られる事もない。
しかめっつらの私を見て、成瀬君は言う。
「何だよ? ゆい、機嫌が悪いな」
いやいや違うって。
私が最初から機嫌が悪いんじゃない。
君があまりにも、なれなれしいのだ。
それで君のファンだという女子達が過敏に反応してるんだって。
「違う。元々機嫌は悪くない。私の機嫌を悪くしたのは成瀬君だよ」
「ええっ、何でだよ? 俺のせいか?」
「うん、どういうつもりなのか知らないけど、いきなり来て、ゆい~! 一緒にメシくおうぜぇ! はないと思うけどなあ」
「はあ? 俺、お前の事、親しみを込めて呼んだだけじゃん」
「いやいや、良く考えてみてよ」
「何を?」
「周囲はさ、私と成瀬君が友達になった事を知らないし、君のファンの女子達からやっかみをうけるのも、絶対やだ。はっきり言って迷惑」
はっきり言って迷惑。
私はいつも思った事をはっきり言ってしまう。
数すくない友だちとケンカになりかけた時もある。
でも思いやりのない人とは付き合えない。
さあ、成瀬君はどう言ってくるのか?
私は彼から次に来る言葉を待ったのである。
売店で大好きなクリームパンと無糖の缶コーヒーを買った後、私と成瀬君はランチをとるため屋上へやって来た。
ここは何もなく、普段から人が少ない。
だから私はたまにひとりでのんびりランチしたい時、ここへ来る。
今日も誰もいなかった。
これで成瀬君目当ての女子達から「何この子?」みたいな目で見られる事もない。
しかめっつらの私を見て、成瀬君は言う。
「何だよ? ゆい、機嫌が悪いな」
いやいや違うって。
私が最初から機嫌が悪いんじゃない。
君があまりにも、なれなれしいのだ。
それで君のファンだという女子達が過敏に反応してるんだって。
「違う。元々機嫌は悪くない。私の機嫌を悪くしたのは成瀬君だよ」
「ええっ、何でだよ? 俺のせいか?」
「うん、どういうつもりなのか知らないけど、いきなり来て、ゆい~! 一緒にメシくおうぜぇ! はないと思うけどなあ」
「はあ? 俺、お前の事、親しみを込めて呼んだだけじゃん」
「いやいや、良く考えてみてよ」
「何を?」
「周囲はさ、私と成瀬君が友達になった事を知らないし、君のファンの女子達からやっかみをうけるのも、絶対やだ。はっきり言って迷惑」
はっきり言って迷惑。
私はいつも思った事をはっきり言ってしまう。
数すくない友だちとケンカになりかけた時もある。
でも思いやりのない人とは付き合えない。
さあ、成瀬君はどう言ってくるのか?
私は彼から次に来る言葉を待ったのである。