モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第31話「ターニングポイント」
成瀬君が今までご両親にも友だちにも言わなかった将来の夢。
イラストレーターになる夢を、私だけに教えてくれた。
私と成瀬君だけの秘密。
誰にも言わない。
すごくすごく嬉しかった。
本当に成瀬君はすごいよ。
勉強ができて、スポーツ万能で、将来の夢のためにずっと頑張っていた。
そんな成瀬君との出会いで私も変わって行く。
いえ、変わるんだ。
いきなりで、変なたとえだけど……
私が料理だとしたら、成瀬君はスパイスだ。
平凡なモブ料理だった私が、成瀬君という素敵なスパイスで、味が引きしまり、香りが加わる。
なんか単純で他力本願だけど、人間が変わるきっかけなんてそんなもの。
成瀬君が私の作品を読んでくれて、イラストまでつけてくれる。
それだけで励みとなる。
頑張ろう!
後で悔いのないよう全力で頑張ろう。
そういえば、誰かが言っていたっけ。
「人生において、絶対に手を抜いてはいけない時期があるぞ」って。
成瀬君と出会った今、この時期が私の人生において、手を抜いてはいけない、絶対に手を抜いてはいけない時期なのだ。
いわば、ターニングポイントに違いない。
「勉強でもスポーツでも趣味でも、なんでも。徹底した基礎の習得、そして応用、さらに経験を積む事だ……と俺は思う」
勉強、スポーツ、趣味……
子供の頃から有言実行して来た成瀬君の言葉には重みがある。
小説の基礎は文章力に、博学な知識。
次にアイディアその他もろもろ。
最後は集中力とセンス……だと思う。
私は大好きな国語、世界史以外の勉強にも精を出した。
分からないところは、成瀬君、白鳥さん、他の友だちにも聞いた。
代わりに、私が知っている事を聞かれたら、教えた。
そのかいあって、成績もじょじょに上がって行った。
い~っぱい本も読んだ。
乱読だった。
書店へ行き、何冊か本を購入した。
学校の図書室にも入りびたった。
ほぼ毎日、あまりにもひんぱんに行くものだから、図書委員の先輩女子とも仲良くなっちゃった。
頑張ったから、何事も上手くいくわけはない。
努力したから絶対報われるとも思ってはいない。
でも夢は願うだけではかなわない。
だが、今回は運も味方してくれた。
小説の方は読者がつき、投稿サイトにおける作品のPVが伸び始めた。
ちなみにPVとは、Webサイト内のあるページへのアクセスがどの程度あったかを測る指標である。
つまり私の作品が読まれ出しているという事。
「おお、ゆい、やったじゃないか! 俺もイラスト頑張るぞ」
成瀬君へ伝えたら、自分の事のように喜んでくれた。
私は、ますます気合が入り、充実した日々を送っていたのである。
イラストレーターになる夢を、私だけに教えてくれた。
私と成瀬君だけの秘密。
誰にも言わない。
すごくすごく嬉しかった。
本当に成瀬君はすごいよ。
勉強ができて、スポーツ万能で、将来の夢のためにずっと頑張っていた。
そんな成瀬君との出会いで私も変わって行く。
いえ、変わるんだ。
いきなりで、変なたとえだけど……
私が料理だとしたら、成瀬君はスパイスだ。
平凡なモブ料理だった私が、成瀬君という素敵なスパイスで、味が引きしまり、香りが加わる。
なんか単純で他力本願だけど、人間が変わるきっかけなんてそんなもの。
成瀬君が私の作品を読んでくれて、イラストまでつけてくれる。
それだけで励みとなる。
頑張ろう!
後で悔いのないよう全力で頑張ろう。
そういえば、誰かが言っていたっけ。
「人生において、絶対に手を抜いてはいけない時期があるぞ」って。
成瀬君と出会った今、この時期が私の人生において、手を抜いてはいけない、絶対に手を抜いてはいけない時期なのだ。
いわば、ターニングポイントに違いない。
「勉強でもスポーツでも趣味でも、なんでも。徹底した基礎の習得、そして応用、さらに経験を積む事だ……と俺は思う」
勉強、スポーツ、趣味……
子供の頃から有言実行して来た成瀬君の言葉には重みがある。
小説の基礎は文章力に、博学な知識。
次にアイディアその他もろもろ。
最後は集中力とセンス……だと思う。
私は大好きな国語、世界史以外の勉強にも精を出した。
分からないところは、成瀬君、白鳥さん、他の友だちにも聞いた。
代わりに、私が知っている事を聞かれたら、教えた。
そのかいあって、成績もじょじょに上がって行った。
い~っぱい本も読んだ。
乱読だった。
書店へ行き、何冊か本を購入した。
学校の図書室にも入りびたった。
ほぼ毎日、あまりにもひんぱんに行くものだから、図書委員の先輩女子とも仲良くなっちゃった。
頑張ったから、何事も上手くいくわけはない。
努力したから絶対報われるとも思ってはいない。
でも夢は願うだけではかなわない。
だが、今回は運も味方してくれた。
小説の方は読者がつき、投稿サイトにおける作品のPVが伸び始めた。
ちなみにPVとは、Webサイト内のあるページへのアクセスがどの程度あったかを測る指標である。
つまり私の作品が読まれ出しているという事。
「おお、ゆい、やったじゃないか! 俺もイラスト頑張るぞ」
成瀬君へ伝えたら、自分の事のように喜んでくれた。
私は、ますます気合が入り、充実した日々を送っていたのである。