モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第40話「礼儀正しい成瀬君に圧倒されるお母さん」
「どうぞ、入って、成瀬君」
「お邪魔します!」
成瀬君は一礼し、靴を脱ぐと揃え直した。
きちんと、しっかりした成瀬君を見ながら……お母さん固まってた。
「お母さん、ほら、挨拶して!」
「は、はい! ご、ごめんなさい。ゆいの母で陽子と申します」
「改めまして! 宜しくお願いします。これ、つまらないものですが、おみやげです」
成瀬君は、紙袋をふたつ持っていた。
まずはおしゃれなデザインの紙袋をお母さんへ渡した。
一礼して受け取るお母さん。
中身は、成瀬君のお母さんお薦めだという有名なケーキ屋さんの焼き菓子。
今日ウチへ行くと話したら、用意してくれたのだと聞いている。
ちなみに、もうひとつの紙袋は持ったまま。
こちらは今日の作戦の為、後で使うのだ。
「こ、こ、これは! ご、ごていねいに」
そんなお母さんへ、成瀬君は言う。
「お母さん」
「は、はいっ!」
「お願いがあります」
「お願い?」
「はい! いつも彼女と話しているような言葉遣いで話しても構いませんか?」
「いつも? ゆいと話しているような?」
「はいっ! 俺、いつも彼女と気安く話していて……呼び方も名前を呼び捨てにしているんです」
「え? 名前を? じゃ、じゃあ、成瀬君はゆいって、よ、呼んでいるの?」
「はいっ! 俺、彼女をゆいと呼んでいます」
ここは私も成瀬君をフォロー。
言うべき……だろう。
「お母さん、私は全然OK! 慣れてるし! その方が!」
「ゆ、ゆいが許すのなら、私はとくに……」
「じゃあ、OKですねっ!」
「は、はい」
成瀬君のさわやかな笑顔に圧倒されたお母さんはぎこちなく、頷いたのである。
「お邪魔します!」
成瀬君は一礼し、靴を脱ぐと揃え直した。
きちんと、しっかりした成瀬君を見ながら……お母さん固まってた。
「お母さん、ほら、挨拶して!」
「は、はい! ご、ごめんなさい。ゆいの母で陽子と申します」
「改めまして! 宜しくお願いします。これ、つまらないものですが、おみやげです」
成瀬君は、紙袋をふたつ持っていた。
まずはおしゃれなデザインの紙袋をお母さんへ渡した。
一礼して受け取るお母さん。
中身は、成瀬君のお母さんお薦めだという有名なケーキ屋さんの焼き菓子。
今日ウチへ行くと話したら、用意してくれたのだと聞いている。
ちなみに、もうひとつの紙袋は持ったまま。
こちらは今日の作戦の為、後で使うのだ。
「こ、こ、これは! ご、ごていねいに」
そんなお母さんへ、成瀬君は言う。
「お母さん」
「は、はいっ!」
「お願いがあります」
「お願い?」
「はい! いつも彼女と話しているような言葉遣いで話しても構いませんか?」
「いつも? ゆいと話しているような?」
「はいっ! 俺、いつも彼女と気安く話していて……呼び方も名前を呼び捨てにしているんです」
「え? 名前を? じゃ、じゃあ、成瀬君はゆいって、よ、呼んでいるの?」
「はいっ! 俺、彼女をゆいと呼んでいます」
ここは私も成瀬君をフォロー。
言うべき……だろう。
「お母さん、私は全然OK! 慣れてるし! その方が!」
「ゆ、ゆいが許すのなら、私はとくに……」
「じゃあ、OKですねっ!」
「は、はい」
成瀬君のさわやかな笑顔に圧倒されたお母さんはぎこちなく、頷いたのである。