モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第44話「共同作戦 前編」
思い立ったが吉日。
善は急げ。
そんなことわざがある。
このままではいけない。
『彼氏』の成瀬君を、娘命のお父さんに早く紹介したい。
白鳥さんが、全面的に協力。
ウチへ来てフォローしてくれるという、ありがたい申し出もあり……
お父さん攻略作戦を成瀬君、白鳥さんを相談。
お母さんにも了解して貰った。
そして、次の土曜日。
またも『サンドイッチ祭り』が行われる事となった。
今度は成瀬君と白鳥さんふたりに、それも一緒に来てもらうのだ。
事前に相談したら「私に任せて!」という事で、お父さんへの『イベント告知』は上機嫌のお母さんに一任した。
でも自分の事だから。
味方になってくれたお母さんに『丸投げ』はしたくない。
お願いして、私もふたりのそばに居て、何かあればフォローする事となった。
そんなこんなでお父さんが帰宅し、夕食後。
「お父さん」
「何だ? 母さん」
「お父さんが出張中に、ゆいの友だちがふたり来たのよ」
「ふたり? 珍しいな、女の子がふたりもか?」
「ううん、女の子と男の子のふたりよ」
「はあ!? お、お、お、男の子の友だちぃ!? ゆ、ゆ、ゆいにかあ!?」
あはは。
やっぱりすごく反応するお父さん。
「まさか彼氏かあ」?と言われる前に、お母さん
「ええっと、この子達よ。ゆい、お父さんへ、写真見せてあげて」
「了解」
すかさず私はスマホに撮った3人の写真を見せた。
友だちに撮ってもらった学校の屋上ランチの写真だ。
私のスマホ画面を見たお父さんは、どぎまぎしながらも、成瀬君とのツーショット写真ではないから安心したみたい。
そして再び食い入るように見ると、「ほう」と息を吐く。
「な、成るほど。でもゆいの友だちって、えらく美女美男だな」
「でしょ!」
「そうそう、私も会ったらびっくりしたのよ」
私とお母さんの、対お父さん共同作戦、ただいま順調に進行中。
お父さんは頷きながら言う。
「う、うんうん、ま、まあ、良いんじゃないか? でもこのふたり、お似合いだな」
はあ?
白鳥さんと成瀬君がお似合い?
お父さん……何言ってるの?
成瀬君は私の彼氏だって。
でもまあ、私も納得。
私自身、今成瀬君と付き合っている現実が信じられない部分があるからね。
お父さんの言葉を聞いて、苦笑したお母さんが言う。
「女の子は白鳥さん、ゆいと同じクラスで、あの〇〇の社長さんのご令嬢よ」
お母さんの説明を聞いたお父さん。
白鳥さんのお父さんが社長を務める会社名に反応する。
「ええっ!? 〇〇なら、ウチの会社とも取引があるよ」
「うふふ。びっくりでしょ? 男の子はゆいのとなりのクラスの成瀬君。お父さんがあの有名なカメラマン、お母さんが女優や歌手のメイクを担当するメイクアップアーティストなんだって」
「へえ! そいつはすごい。それで母さん、ゆいはそのふたりと友だちなのか?」
「ええ、とっても親しいお友だち。それでね、今度ふたりが今度の土曜日、一緒に遊びに来たいんだって」
「おお、構わんぞ」
「じゃあ、ふたりをお父さんにも紹介するから。この前4人でこういう事したのよ」
お母さんは『サンドイッチ祭り』の事を話した。
ここでまたスマホの写真を見せる。
大皿に並べたサンドイッチのみの写真だ。
「おお! 母さんとゆい、それとゆいの友だちふたり、4人の合作サンドイッチか! うまそうだ! ぜひ食べたい! それに大事な友だちなら俺もあいさつしないとな」
こうして予定通り土曜日。
成瀬君と白鳥さんが自宅へ来て、『サンドイッチ祭り』を行う事となったのである。
善は急げ。
そんなことわざがある。
このままではいけない。
『彼氏』の成瀬君を、娘命のお父さんに早く紹介したい。
白鳥さんが、全面的に協力。
ウチへ来てフォローしてくれるという、ありがたい申し出もあり……
お父さん攻略作戦を成瀬君、白鳥さんを相談。
お母さんにも了解して貰った。
そして、次の土曜日。
またも『サンドイッチ祭り』が行われる事となった。
今度は成瀬君と白鳥さんふたりに、それも一緒に来てもらうのだ。
事前に相談したら「私に任せて!」という事で、お父さんへの『イベント告知』は上機嫌のお母さんに一任した。
でも自分の事だから。
味方になってくれたお母さんに『丸投げ』はしたくない。
お願いして、私もふたりのそばに居て、何かあればフォローする事となった。
そんなこんなでお父さんが帰宅し、夕食後。
「お父さん」
「何だ? 母さん」
「お父さんが出張中に、ゆいの友だちがふたり来たのよ」
「ふたり? 珍しいな、女の子がふたりもか?」
「ううん、女の子と男の子のふたりよ」
「はあ!? お、お、お、男の子の友だちぃ!? ゆ、ゆ、ゆいにかあ!?」
あはは。
やっぱりすごく反応するお父さん。
「まさか彼氏かあ」?と言われる前に、お母さん
「ええっと、この子達よ。ゆい、お父さんへ、写真見せてあげて」
「了解」
すかさず私はスマホに撮った3人の写真を見せた。
友だちに撮ってもらった学校の屋上ランチの写真だ。
私のスマホ画面を見たお父さんは、どぎまぎしながらも、成瀬君とのツーショット写真ではないから安心したみたい。
そして再び食い入るように見ると、「ほう」と息を吐く。
「な、成るほど。でもゆいの友だちって、えらく美女美男だな」
「でしょ!」
「そうそう、私も会ったらびっくりしたのよ」
私とお母さんの、対お父さん共同作戦、ただいま順調に進行中。
お父さんは頷きながら言う。
「う、うんうん、ま、まあ、良いんじゃないか? でもこのふたり、お似合いだな」
はあ?
白鳥さんと成瀬君がお似合い?
お父さん……何言ってるの?
成瀬君は私の彼氏だって。
でもまあ、私も納得。
私自身、今成瀬君と付き合っている現実が信じられない部分があるからね。
お父さんの言葉を聞いて、苦笑したお母さんが言う。
「女の子は白鳥さん、ゆいと同じクラスで、あの〇〇の社長さんのご令嬢よ」
お母さんの説明を聞いたお父さん。
白鳥さんのお父さんが社長を務める会社名に反応する。
「ええっ!? 〇〇なら、ウチの会社とも取引があるよ」
「うふふ。びっくりでしょ? 男の子はゆいのとなりのクラスの成瀬君。お父さんがあの有名なカメラマン、お母さんが女優や歌手のメイクを担当するメイクアップアーティストなんだって」
「へえ! そいつはすごい。それで母さん、ゆいはそのふたりと友だちなのか?」
「ええ、とっても親しいお友だち。それでね、今度ふたりが今度の土曜日、一緒に遊びに来たいんだって」
「おお、構わんぞ」
「じゃあ、ふたりをお父さんにも紹介するから。この前4人でこういう事したのよ」
お母さんは『サンドイッチ祭り』の事を話した。
ここでまたスマホの写真を見せる。
大皿に並べたサンドイッチのみの写真だ。
「おお! 母さんとゆい、それとゆいの友だちふたり、4人の合作サンドイッチか! うまそうだ! ぜひ食べたい! それに大事な友だちなら俺もあいさつしないとな」
こうして予定通り土曜日。
成瀬君と白鳥さんが自宅へ来て、『サンドイッチ祭り』を行う事となったのである。