モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第47話「共同作戦 完結編」
『サンドイッチ祭り』は前回に引き続き、大好評のうちに終わった。
ハムカツサンドは、私、白鳥さん、お母さんに続き、お父さんの大好物となった。
これで全員が、成瀬君の言う『ハムカツマニア協会の正会員』である。
食後のお茶を飲みながら、お父さんの担当は白鳥さんから成瀬君へバトンタッチ。
お母さんから提供した情報通り、お父さんの趣味である『釣り』の話で盛り上がっている。
「お父さん、俺、ウチのオヤジとよく釣りに行きました。アジのサビキ釣りとか、ガキの頃は楽しみでした」
「おお、アジ釣りか! 外道のサバが釣れると走るから、すぐあげないと、隣の人とお祭りするんだよな」
「はい、そうっすね」
サビキ釣り?
外道?
走る?
お祭り?
私には『釣り用語』が全く分からない。
ここでお母さんが言う。
「ねぇ、お父さん、成瀬君、気に入った?」
「おお、気に入ったよ。カッコいいし、スポーツマンだっていうし、学校の成績も良くて博学。その上、釣りも好きと来てる。真面目で気さくな性格だし、お母さんの言う通り、最高の男子だな」
お父さん、成瀬君の事をほめちぎる。
対して、お母さんは、悪戯っぽく笑う。
「うふふ、お父さんったら、成瀬君の事、気に入るどころか、大絶賛してるじゃない?」
「おお、そうだ、うん!」
お父さんが同意すると、さあ、いよいよ作戦の終盤、対お父さん、最終決戦だ。
打合せ通り、お母さんは「しれっ」と言う。
「じゃあ! ゆいの彼氏としても合格ね!」
どっか~ん!!
無防備な状態で、爆弾発言。
お父さんは完全に虚を衝かれた。
戸惑い、慌ててしまう。
「は? な、な、な、何ぃ!? ゆ、ゆ、ゆいの彼氏ぃぃ!?」
お父さん、慌ててる。
成瀬君、そして白鳥さんを交互に見てる。
やっぱり、このふたりが付き合っていると思い込んでいたみたい。
お母さんは、更にたたみかける。
「ええ、そうよ。ね、成瀬君」
「はい!」
お母さんから同意を求められ、元気に返事をした成瀬君。
きりっとした顔で、お父さんへ向き直る。
「お父さん!」
「は、はいい……」
「俺、ゆいさんと真面目に交際しています。どうぞ! お許しくださいっ! お願い致しますっ!!」
「あわわわ……」
まだまだ混乱するお父さんに向かい、成瀬君は、深く深く頭を下げていたのである。
ハムカツサンドは、私、白鳥さん、お母さんに続き、お父さんの大好物となった。
これで全員が、成瀬君の言う『ハムカツマニア協会の正会員』である。
食後のお茶を飲みながら、お父さんの担当は白鳥さんから成瀬君へバトンタッチ。
お母さんから提供した情報通り、お父さんの趣味である『釣り』の話で盛り上がっている。
「お父さん、俺、ウチのオヤジとよく釣りに行きました。アジのサビキ釣りとか、ガキの頃は楽しみでした」
「おお、アジ釣りか! 外道のサバが釣れると走るから、すぐあげないと、隣の人とお祭りするんだよな」
「はい、そうっすね」
サビキ釣り?
外道?
走る?
お祭り?
私には『釣り用語』が全く分からない。
ここでお母さんが言う。
「ねぇ、お父さん、成瀬君、気に入った?」
「おお、気に入ったよ。カッコいいし、スポーツマンだっていうし、学校の成績も良くて博学。その上、釣りも好きと来てる。真面目で気さくな性格だし、お母さんの言う通り、最高の男子だな」
お父さん、成瀬君の事をほめちぎる。
対して、お母さんは、悪戯っぽく笑う。
「うふふ、お父さんったら、成瀬君の事、気に入るどころか、大絶賛してるじゃない?」
「おお、そうだ、うん!」
お父さんが同意すると、さあ、いよいよ作戦の終盤、対お父さん、最終決戦だ。
打合せ通り、お母さんは「しれっ」と言う。
「じゃあ! ゆいの彼氏としても合格ね!」
どっか~ん!!
無防備な状態で、爆弾発言。
お父さんは完全に虚を衝かれた。
戸惑い、慌ててしまう。
「は? な、な、な、何ぃ!? ゆ、ゆ、ゆいの彼氏ぃぃ!?」
お父さん、慌ててる。
成瀬君、そして白鳥さんを交互に見てる。
やっぱり、このふたりが付き合っていると思い込んでいたみたい。
お母さんは、更にたたみかける。
「ええ、そうよ。ね、成瀬君」
「はい!」
お母さんから同意を求められ、元気に返事をした成瀬君。
きりっとした顔で、お父さんへ向き直る。
「お父さん!」
「は、はいい……」
「俺、ゆいさんと真面目に交際しています。どうぞ! お許しくださいっ! お願い致しますっ!!」
「あわわわ……」
まだまだ混乱するお父さんに向かい、成瀬君は、深く深く頭を下げていたのである。