モブで地味子な私を、超イケメン男子が、かまってかまって溺愛中!
第51話「夢と希望の嬉し恥ずかしデート」
次の日曜日。
私と成瀬君は、電脳都市『楽葉原』にてデート中。
前回と同じく、まずはアニメショップで新作アニメのグッズ、それからラノベ専門書店で新刊をそれぞれチェック。
ランチはアニメタイアップカフェのランチだ。
今日のランチは以前、互いにお願いした事のすり合わせも兼ねている。
小説家志望の私はラノベ作品の執筆、イラストレーター志望の成瀬君は私の作品を読み込み、イメージイラストを描く事。
私の小説は読者がつくブックマーク、読まれるPVともそこそこという感じ。
まだまだ発展途上。
勉強とチャレンジあるのみ!
成瀬君は私の作品をほめ、読者として感想を述べてくれる。
「ゆい、お前のラノベ面白かったぞ」
「あ、ありがと!」
「感想は……あくまで俺の、個人的にはだけど。もっと登場人物の気持ちの描写があった方がグッド。それと展開がもう少し早い方がワクワクするな」
「了解! いろいろ考えて、対処してみるよ。重ね重ねありがとっ!」
「それで……これが俺の描いたイラスト。どうだろう?」
成瀬君はスマホに保存したイラストデータ画像を見せてくれた。
見せてくれた画面には……私の書いた登場人物が、女子も男子も、騎士も魔法使いも、妖精も魔物も、華麗に美しく躍動していた。
す、すごい!
素敵っ!
私が夢中になり見ていると、成瀬君はちょっと照れ気味。
「う~ん。俺のイラスト、まだまだ素人の域を出ないよなぁ……」
「何言ってるの! うまいよっ! すごいよっ! わ、私! このイラストにふさわしい作品になるよう、頑張るっ! もっともっと勉強して作品を書きまくるっ!」
「おお、そうか! ゆい、よければ俺のイラストにも感想を言ってくれよ」
「りょ、了解! わ、私で良ければ」
「おう、ガンガン言ってくれ!」
私と成瀬君は双方の『作品』について、いろいろ話した。
正直に、でも相手を尊重しつつ。
「ああ、やっぱ! ゆいとラノベやマンガ、アニメの話をしていると最高に楽しいなあ。これからもず~っと頼むぜ」
実は最近考えていた事がある。
成瀬君へ相談してみよう。
「私こそっ! ねぇ、成瀬君」
「おう!」
「ちょっと、相談。自信がなくてずっと内緒にしていたけど……私、白鳥さんへ、ラノベ書いてる事言おうと思うけど」
「ああ、実は俺もさ」
「成瀬君も?」
「おう! ゆいに相談してから、イラスト描いてる事、白鳥さんへ話そうと思ってたんだ。この前学校の屋上で一緒にランチしてた時、彼女、自分の将来というか、夢を話していたものなあ」
「ええ、白鳥さん、目をきらきらさせて話していたよね。絶対、ファッションデザイナーになりたいって!」
「うん! 俺はイラストレーター、ゆいはライトノベル作家。白鳥さんはファッションデザイナー。俺達みんな将来への夢を持ってる。気合入れて頑張ろうなっ!」
「ええ、頑張ろう!」
「おお、そうだ。気合が入ったところで提案だ」
「提案?」
「ああ、来月、例の集団デート。ファンタジーユートピアのデート企画があるじゃないか」
「うん、楽しみだね」
「俺決めた。その日、記念日にするぞ」
「え? 記念日って?」
「おうよ! 俺、ゆいが俺の彼女だってはっきりさせるつもりだ」
「ええっ? すごく、う、嬉しいけど……どうするの?」
「それは当日のお楽しみだ」
「お楽しみって……」
「ははは、まあ任せろ。俺の親もさ。白鳥さんのところと一緒だ」
「白鳥さんのところと?」
「ああ、俺が明るく元気に、前向きになったのは、ゆいのおかげだってすっげぇ、喜んでる。オヤジとオフクロから、今度ゆいをウチへ連れて来いって、厳命された」
「うっわ! 厳命? 成瀬君のお父さんとお母さんが?」
「おう! オフクロがさ。ゆいの写真見せたら、とても可愛い子ねって、ほめてたよ」
「えええっ!? ま、まさか」
「本当だって! ゆいは絶対に化粧映えするから、ばっちりモデルみたいにメイクするって。オヤジはさ、全員で記念写真撮ろうって張り切ってたよ」
「えええっ!? プロのおふたりが? お母さんが私にモデル風メイク? お父さんが写真? 恥ずかし~、ヤバイ。緊張するぅ」
「ははは、大丈夫だって。帰る時はメイクは落とすって言ってたしな」
「う~、すっぴん……成瀬君にも見せたくない~」
「ははは、帰る時はナチュラルメイクにするから大丈夫だって、オフクロが言ってたよ。基本メイクする時はゆいとふたりっきり、メイクルームで。それと俺には仕上がり顔しか見せないって」
そんなこんなで……
2回目の楽葉原デートは盛りだくさん。
夢と希望の嬉し恥ずかしデートとなったのである。
私と成瀬君は、電脳都市『楽葉原』にてデート中。
前回と同じく、まずはアニメショップで新作アニメのグッズ、それからラノベ専門書店で新刊をそれぞれチェック。
ランチはアニメタイアップカフェのランチだ。
今日のランチは以前、互いにお願いした事のすり合わせも兼ねている。
小説家志望の私はラノベ作品の執筆、イラストレーター志望の成瀬君は私の作品を読み込み、イメージイラストを描く事。
私の小説は読者がつくブックマーク、読まれるPVともそこそこという感じ。
まだまだ発展途上。
勉強とチャレンジあるのみ!
成瀬君は私の作品をほめ、読者として感想を述べてくれる。
「ゆい、お前のラノベ面白かったぞ」
「あ、ありがと!」
「感想は……あくまで俺の、個人的にはだけど。もっと登場人物の気持ちの描写があった方がグッド。それと展開がもう少し早い方がワクワクするな」
「了解! いろいろ考えて、対処してみるよ。重ね重ねありがとっ!」
「それで……これが俺の描いたイラスト。どうだろう?」
成瀬君はスマホに保存したイラストデータ画像を見せてくれた。
見せてくれた画面には……私の書いた登場人物が、女子も男子も、騎士も魔法使いも、妖精も魔物も、華麗に美しく躍動していた。
す、すごい!
素敵っ!
私が夢中になり見ていると、成瀬君はちょっと照れ気味。
「う~ん。俺のイラスト、まだまだ素人の域を出ないよなぁ……」
「何言ってるの! うまいよっ! すごいよっ! わ、私! このイラストにふさわしい作品になるよう、頑張るっ! もっともっと勉強して作品を書きまくるっ!」
「おお、そうか! ゆい、よければ俺のイラストにも感想を言ってくれよ」
「りょ、了解! わ、私で良ければ」
「おう、ガンガン言ってくれ!」
私と成瀬君は双方の『作品』について、いろいろ話した。
正直に、でも相手を尊重しつつ。
「ああ、やっぱ! ゆいとラノベやマンガ、アニメの話をしていると最高に楽しいなあ。これからもず~っと頼むぜ」
実は最近考えていた事がある。
成瀬君へ相談してみよう。
「私こそっ! ねぇ、成瀬君」
「おう!」
「ちょっと、相談。自信がなくてずっと内緒にしていたけど……私、白鳥さんへ、ラノベ書いてる事言おうと思うけど」
「ああ、実は俺もさ」
「成瀬君も?」
「おう! ゆいに相談してから、イラスト描いてる事、白鳥さんへ話そうと思ってたんだ。この前学校の屋上で一緒にランチしてた時、彼女、自分の将来というか、夢を話していたものなあ」
「ええ、白鳥さん、目をきらきらさせて話していたよね。絶対、ファッションデザイナーになりたいって!」
「うん! 俺はイラストレーター、ゆいはライトノベル作家。白鳥さんはファッションデザイナー。俺達みんな将来への夢を持ってる。気合入れて頑張ろうなっ!」
「ええ、頑張ろう!」
「おお、そうだ。気合が入ったところで提案だ」
「提案?」
「ああ、来月、例の集団デート。ファンタジーユートピアのデート企画があるじゃないか」
「うん、楽しみだね」
「俺決めた。その日、記念日にするぞ」
「え? 記念日って?」
「おうよ! 俺、ゆいが俺の彼女だってはっきりさせるつもりだ」
「ええっ? すごく、う、嬉しいけど……どうするの?」
「それは当日のお楽しみだ」
「お楽しみって……」
「ははは、まあ任せろ。俺の親もさ。白鳥さんのところと一緒だ」
「白鳥さんのところと?」
「ああ、俺が明るく元気に、前向きになったのは、ゆいのおかげだってすっげぇ、喜んでる。オヤジとオフクロから、今度ゆいをウチへ連れて来いって、厳命された」
「うっわ! 厳命? 成瀬君のお父さんとお母さんが?」
「おう! オフクロがさ。ゆいの写真見せたら、とても可愛い子ねって、ほめてたよ」
「えええっ!? ま、まさか」
「本当だって! ゆいは絶対に化粧映えするから、ばっちりモデルみたいにメイクするって。オヤジはさ、全員で記念写真撮ろうって張り切ってたよ」
「えええっ!? プロのおふたりが? お母さんが私にモデル風メイク? お父さんが写真? 恥ずかし~、ヤバイ。緊張するぅ」
「ははは、大丈夫だって。帰る時はメイクは落とすって言ってたしな」
「う~、すっぴん……成瀬君にも見せたくない~」
「ははは、帰る時はナチュラルメイクにするから大丈夫だって、オフクロが言ってたよ。基本メイクする時はゆいとふたりっきり、メイクルームで。それと俺には仕上がり顔しか見せないって」
そんなこんなで……
2回目の楽葉原デートは盛りだくさん。
夢と希望の嬉し恥ずかしデートとなったのである。