結局好きって気持ちは止められない。


日曜日。

加瀬さんと会う日。

仕事を終わらせて、テレビ局を出ようとした時だった



『姫菓ちゃん!』


いきなりそう呼ばれて振り返る。


「悠斗君!」


そこにいたのは、悠斗君だった。


『少し時間ある?』


何となく分かっていた。もうすぐ、あの告白の返事を聞かれるんじゃないかって。



『最近の姫菓ちゃん、凄い悲しい顔してる。それって、マネージャーのせいだろ?』


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