雪の降るこの街で君に恋する

次の日、学校に行くと机の上に落書きがされてあった。まだ、それだけならよかった。机の中に置いてあった教科書も無くなっていた。これじゃあ、授業を受けられない。しかたなく、先生に忘れたと言い、貸してもらい何とかなった。しかし、次の日も、そのまた次の日も、嫌がらせは、止まらなかった。しかし、宏が学校に来る時、その時だけは私に関わっては来なかった。宏に知られたら嫌われると思っているんだろう、だから、宏の前では仲良しごっこをしなくてはならない。そのうち、絶対にバレないと思っていたのに、隣のクラスの親友の杏美にバレてしまった。

【さっき、最近立花さん達が、雪の教科書隠したり、机に落書きしたりしてるって、聞いたんだけど、、、どうゆうことなの？】

やっぱりだ。杏美には、バレていた。本当なら、今すぐにでも助けて欲しい。こんな生活今すぐ抜け出したいから。でも、心配はかけたくない。だから、嘘をついてしまった。

「そんなことないよ。噂じゃない？立花さん達がそんなことするわけないじゃん。私は、大丈夫だからさ」

【雪。今日一緒帰ろ？私の家に来て】

「今日はちょっと、、、」

【来て！】

「はい、、、」

やっぱり、杏美には嘘をつけなかった。とりあえず、今日は、何とかなったっが明日は何されるか分からない。

「チラッ」

〖あははは〗

宏には、バレないようにしないと、、、