Livre magic〜未来への光〜

リオンの言葉に僕は頷く。体には力がみなぎっている。オズワルドさんを今なら倒せそうな気がして、僕は剣を構えた。

「もうあなたの好きにはさせない。僕たちがあなたを止めます！」

僕がそう言うと、リオンが弓を構える。エリカは銃口を向け、カズはゾンビの一体を剣に変えた。シャルロットも剣を構え、メルキュールはオズワルドさんを睨み付ける。

「俺、オズワルドさんのこと、親戚だし戦うなんてどうかなって思ってた。でも、大事な家族や仲間を傷付けられたら黙って見てるわけにもいかないし、全力でぶつからせてもらいます！」

リオンがそう言い、矢を放ったことでまた戦いが始まった。僕とシャルロット、カズがオズワルドさんに接近し、エリカとリオンが遠距離での攻撃を続ける。

「物の怪に回復させてもらったから何だ！？雑魚は雑魚だろ！！」

そう言いながら攻撃を避けるオズワルドさんだけど、その顔には焦りが見えていた。僕たちはスピードもパワーも物の怪に回復させてもらう前より、さらに強くなっている。僕らでさえ戸惑っているくらいだから、オズワルドさんはもっと戸惑っているんだろう。