Livre magic〜未来への光〜
「ノワール、無茶はやめて!」

メルキュールが駆け寄り、僕を治そうと回復魔法を唱える。しかし、オズワルドさんがそれを阻止するかのようにメルキュールの間合いに一瞬で入り込み、今度は魔法を放った。メルキュールの体が吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。

「メルキュール!!」

僕たちが駆け寄ると、メルキュールは「ごめん……」と言いながら起き上がろうとするが、体に力が入らないらしく、起き上がった体はすぐにまた倒れてしまう。

「体を痺れさせる魔法を混ぜたからな。しばらく動けないだろう」

オズワルドさんはニヤニヤしながら言い、「エリカ、攻撃しましょう!」とシャルロットが剣を握り締めて走っていく。エリカは「了解!」と言い銃を発砲し、シャルロットは怒りのこもった目をオズワルドに向けていた。

さっきも真正面から責めてダメだったのに、一体どうするつもりなんだ?僕はリオンとカズを見て、援護が必要かどうかを三人で目で相談する。その間にも、エリカとシャルロットの攻撃は止まらない。
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