素直な心
晶の宿題が終わると2人で学校を後にした。久しぶりの2人の帰路に気恥ずかしくなった俺は適当に話を振る。

「2年のクラスはどうなんだよ」


「みんな仲良くて楽しいよ!けーたとは相変わらずでのぼるくんにかなーりお世話になってる」

「ふーん」

なんで?と晶がきょとんとして俺を見た。

「いや、、お前、変な男に付いてくんじゃねーよ!」

俺は晶の父親か?

「ぷっ、なにそれ!お父さんみたい!」
晶はお腹を抱えて笑った。
俺はもっと気の利いた言葉を言えないのか。

「余計なお世話ですよーだ!ま、」

晶はそこまでいうと俺の腕にくっついてきて



「あたしには武がいるしねー?」
そう言って俺の顔を覗き込む。


「まっ、まあな!前世の事もあるから
俺が仕方なく守ってやってるって事だ!」
そう言って俺は腕を振り解くと赤くなった顔を隠すようにそそくさと歩いた。

「仕方なくってなによー!」
追っかけてきた晶が続けて
「武のクラスはどうなの?エリカちゃんに色々お世話になってるんじゃないのー?」
にやにやしながら聞いてきた。

「お前みたいなうるさい奴がいなくてせいせいしてるぜ」
「なによ、やな奴!」

そう言って俺達は笑い合う。
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