I LOVE YOU




「食べたいものある?」

『特にない』



と、

会話した直後から車を走らせたタイヨウだけど…もう決まってるのかな。





車の中では、爆音で、英語の音楽が掛かっていて…もう少し音を小さくしたい。




けど、初めて乗った車だし…

もう、乗ることもないだろうし…



私が我慢すればいい話だから我慢しよう。





私は、窓の外を見てアメリカっぽい街並みを見ていた。




ぼっとしすぎて、顔が死んでいたと思う…



日本にはないこの感じが…

また日本に帰りたい欲を増させた。








でも、タイヨウに会うのはあと数回。



そう思うと、少し寂しい気もするけど…

日本に帰りたい欲には勝てない。






特にタイヨウを意識した事はない。

日本語を話せる友達みたいな感覚だった。



けど、タイヨウの方に顔を向けた時に不意に目が合った時に、ドキッとしてしまった自分がいた。



ただ、

タイヨウに限らず…


外人ってみんなカッコよく見えるし…仕方ないよね。



と、

自分に言い聞かせて、目線を外した。






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