―17段目の恋― あのときの君とまさかの恋に落ちるとき
「あれ? このランキング、龍道コーチも泉コーチも入ってないですね」
「ああ、2人ともプライベートはたまにしかやらないから」
「どうしてですか?」
「しつこいおばさんたちに付き合うの、めんどくさいからじゃない?」
そうですね、と言っていいものか一瞬考え、やめておいた。
代わりに「金子さんもたまにプライベートレッスン、受けるんですか?」と訊ねると、
「まあね、月に数回だけど」と控えめなようで自慢げな返事が返ってきた。
今度はさっきと違う女の子がアイスカフェラテを運んできて、お待たせしましたと可愛い声で言ってテーブルに置いた。喉が渇いていたので透子はすぐにアイスカフェラテを飲んだ。金子さんはストローでガムシロップをクルクルかき回している。
「で、金子さんのお目当てのコーチは誰ですか?」
長いエクステを持ち上げてのぞく金子さんの瞳がちかりと光った。
「もちろん龍道コーチよ」
絶対に金子さんも龍道コーチ目当てて入会したな、透子はそう確信した。
「ああ、2人ともプライベートはたまにしかやらないから」
「どうしてですか?」
「しつこいおばさんたちに付き合うの、めんどくさいからじゃない?」
そうですね、と言っていいものか一瞬考え、やめておいた。
代わりに「金子さんもたまにプライベートレッスン、受けるんですか?」と訊ねると、
「まあね、月に数回だけど」と控えめなようで自慢げな返事が返ってきた。
今度はさっきと違う女の子がアイスカフェラテを運んできて、お待たせしましたと可愛い声で言ってテーブルに置いた。喉が渇いていたので透子はすぐにアイスカフェラテを飲んだ。金子さんはストローでガムシロップをクルクルかき回している。
「で、金子さんのお目当てのコーチは誰ですか?」
長いエクステを持ち上げてのぞく金子さんの瞳がちかりと光った。
「もちろん龍道コーチよ」
絶対に金子さんも龍道コーチ目当てて入会したな、透子はそう確信した。