1つの学校2つの世界
「あんりー、いつまで寝てるの!」
母の声が聞こえた。

もう朝か。
また学校か…。


【学校】という響きは人それぞれ感じ方が違うだろう。

簡単なところから、楽しい、学び、先生、勉強…
学校と言うだけでも沢山のイメージがあり、それもまた、感情も違う。

私は学校が大嫌いだ。勉強も勿論嫌いだが、1番はそうではない。
毎日同じような人と顔を合わせ、毎日勉強をし、気づいたら1日がとっくに終わっていく。

無駄ではないか。
社会に出て仕事をした方がよっぽど勉強になる。

学校だけではない。
私は人生そのものに面白みを感じられない。
生きているうちに、死ぬ前になど私には全く関係の無いことだ。

明日世界が亡びたとしても後悔などまるでないだろう。

そんなことを考えていると、ますます学校や生きること自体が嫌になりそうだ。

しかし、行かないとなると母親が黙ってないだろう。
私は嫌々準備を済ませ、学校へと向かった。

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