韓紅花の簪 (新)


意を決して店に足を踏み入れれば、その人は固まった。



「いらっしゃい・・・ま、せ。」




「久しぶりだな。」




明らかに動揺を隠せないといった様子であった。




無理もない。




自分は、泣く子も黙る世にいう人斬り集団の一人なのだから。








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