訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
6…仕事
仮組員として栞に付いて、この数日間
今のところ、栞は妹として動いてる
そしてケイの言ってた通り、外出が多い
初日に俺が免許を持ってるって言ったから、俺が運転しての車移動が殆どだ
勿論車は防弾…なんかじゃなく、普通の自動車
栞が護衛を引き受けたから、兄貴が用意した防弾ガラスのを断ったらしい
それ以外にも、軍人かってぐらいの装備が別邸にあったが
ケイが1つでも使ってるのを見てない
だけど、疑問には思わない
栞が護衛してんだからな
ケイもある程度の警戒はしてるが、それだけだ
栞はケイや俺を《サイコキネシス》で覆い、かつ銃弾を消してる
日本で銃弾ってのもアレだが、相手は海外からの敵
ついでに言うと、クライアントには日本人もいる
街中や一般人関係無くサイレンサーで問答無用に撃ってくる
栞は銃弾を一発だけ消さずに《サイコメトリー》で相手を特定すると
車内や、ある時は路地裏で《テレポート》して
敵を気絶させて別邸の地下部屋に拘束してる
その度にケイは栞の頭を撫で

「お疲れさん」

労いの言葉を掛ける


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