訳あり無表情少女と一途な幼馴染 〜裏の仕事〜
バンッ!と周囲の扉の開く音が聞こえ、あっという間に囲まれた

「そう簡単に逃すと思うかい?」

後ろからコツ…コツ…と靴を鳴らして来るのは、ジョン・ネーガー
首を摩りながら近寄ってくる

「いやぁ甘いねぇ、気絶させるだけとは…」

ジョン・ネーガーは栞を見る

「君、本当に鴉間のところにいたのかね?何て生温いやり方だ」

失望したと言ってる様な言い回しで肩を竦める

「…けんな」
「ん?」
「っざけんじゃねぇ!!
 コイツを何も知らねぇクセに勝手な事言ってんじゃねぇっ!!!」

怒りで体が震える

「それは俺も同感」

ケイの、雰囲気や目付きが…違う 

「ふん。まあ、これから調教すればいいだけの事だ
 お前等を消して、何としても鷹を手に入れる」

ジョン・ネーガーが手を上げ、一斉に銃が向けられる
栞を抱く腕に力が入る
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