【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜


 
 そして赤ちゃんごと、咲哉さんに愛されたい。

「言われなくても、お腹の子と一緒に生涯共に愛してやる」

「……はい。愛して、ください」  

 わたしはあなたを、ずっと愛していきます。

「しかし、残念だな」

 と、突然咲哉さんは残念そうに一言言った。

「え? なんでですか?」
 
 と、わたしが聞くと。咲哉さんはわたしにこう言った。

「だって赤ちゃん生まれるまで、奈都のことを抱けないだろ?」

「ええっ!?」

 そっち!? 咲哉さん、な、なんてことを……!

「奈都のことを体ごと愛しているのに、妊娠してるとなると、夜の方はしばらくお預けだな……」

「もうっ! 咲哉さんったら……」

 なんて咲哉さんは言ってるけど、実際に赤ちゃんが出来たことを喜んでくれているのは、何より咲哉さんな気がした。

「でも本当に嬉しいよ。……奈都との間に子供が出来ることを、正直いつかはと想像していたから。 本当に、嬉しいよ」

「はい。わたしも……すごく嬉しいです」
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