【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
いつも「ママ〜!」と駆け寄って来てくれる所も可愛いし、わたしたちにとっては本当に毎日が刺激的で、楽しい。家族で遊びに行くと子供みたいにはしゃぐ咲哉さんの姿も、こうして見ることも新鮮だし。
こんなに素敵な家族を持てたわたしは、本当に最高に幸せでしかない。 今がこんなに幸せだからこそ、今よりももっと幸せだと感じることが出来たらいいなって思う。
「じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「パパ〜。行ってらっしゃーい」
「行ってくるよ。パパが帰ってくるまで、大人しく待ってるんだぞ?」
仕事に行く咲哉さんを子供たちと見送ってから、わたしはいつも子供たちを保育園へと送っていくのがわたしの日課だ。今は子育てに専念するため、仕事は辞めて育児を優先することにした。
だけどそれは正解だ。仕事をしながら子育てをするってとても大変なことだし、わたしはそれを両立するなんてきっと無理だと思う。 だからこうして母親として、妻として、家のことを集中して出来るのはいいことだと思った。