【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
そう言って甘くて優しい口づけをくれる咲哉さんのことを、わたしは本当に愛している。初めて出会った時よりも今の方が断然、愛している。
毎日こんなに幸せをくれる人は、きっと他にいないだろう。今でもちゃんと妻として見てくれて、そして毎日感謝の気持ちを言葉にしてくれる。
そんな人と出会えたのは、わたしにとっては最高の人生におけるターニングポイントだ。咲哉さんと出会えていなかったら、わたしはきっとこんなに幸せになんてなれなかっただろう。
毎日愛してると言ってくれて、こうして抱きしめてくれて。こうして毎日、たくさん愛をくれるから、わたしは家族として、旦那として、そして父親としての彼に惚れている。
「奈都の心も、奈都の体も、全部俺だけのものだよ。この先誰にも、奈都を渡さない。……頭の中も、体の中も、全部全部、俺の愛で埋め尽くしてやるさ」
そう言って甘く口づけを交わす咲哉さんの体を、わたしは体全体で感じた。
「……奈都、愛しているよ」
「わたしも、愛してます……」