【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
そう言って咲哉さんは、わたしの唇に優しくキスを落とした。
「……愛してるよ、奈都。これからもずっと、君のことを愛してる。そして藍のことも、夏恋のことも愛してるよ。 俺にとって家族は、俺の誇りだ。かけがえのない宝物だよ」
咲哉さんのその言葉に胸がキュンとなって、嬉しくなって……。思わず涙が涙が出そうになった。
こんなにも毎日、嬉しい言葉をくれる咲哉さんのことを愛してると思うのは、彼のことがすごく愛おしいからだ。 家族になっても、こんな風に愛おしいと思える人にまた出会えたのは、本当に奇跡だと思う。
「……咲哉さん、わたし、咲哉さんのことが大好きです。これからもずっと、大好きです。……毎日、愛してます」
「俺もだよ、奈都。……俺の妻になってくれて、俺の家族になってくれて、ありがとうな?」
そう言って咲哉さんは、優しく抱きしめてくれた。そんな咲哉さんの背中を、わたしは腕を回して抱きしめ返した。
「わたしこそ、ありがとうございます」