【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜




「奈都、愛してるよ。……これから先の未来も、俺たちと一緒に生きてくれるだろ?」

「当たり前です。だってわたしは、あなたの妻ですから。……そしてわたしたちは、子供たちの親ですから。子供たちがこの先も明るく楽しい人生を生きていくことが出来るように、わたしたちは親としてちゃんと子供たちを育てていく義務がありますから」

 わたしがそう言うと、咲哉さんは「そうだな。子供たちが自立した大人になるまで、ちゃんと俺たちが育てていかないとな?」そう言って笑った。

「はい。そうですね」

 わたしはベッドに横になっている咲哉さんの方に視線を向けた。

「なぁ、奈都。家族、もう一人欲しくないか?」

 寝る直前に咲哉さんから聞かれたわたしは「はい。確かにもう一人くらい、欲しいですね」と答えた。 すると咲哉さんは「じゃあ今から、3人目の子作り始めるか」と言って、そっと部屋の電気を消してキスをした。

 そんなちょっと意地悪な旦那さんに、わたしはこれからもずっと恋をする。

【完結】
< 157 / 166 >

この作品をシェア

pagetop