【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
いつだって見てるよ
「奈都、お昼行こう!」
「うん」
次の週の月曜日、わたしは藍那と一緒にお昼を食べに行った。今日は新しくオープンしたばかりのダイニングカフェに行くことに決めていた。
「楽しみだね〜」
「そうだね。ずっと行きたがってたもんね、藍那」
「うん。ずっと行きたかった〜。 でも混んでるかな?」
「どうだろうね? お昼時だしね」
藍那はこのカフェに行くのをオープン以来、ずっと行くのを楽しみにしていた。
「早くオムハヤシ食べたーい」
このダイニングカフェの名物がオムハヤシ。フワフワ卵にコクのあるハヤシライスがすごく美味しいらしい。
それはそれで、わたしも楽しみだ。
「いらっしゃいませ〜」
「やっぱ、結構混んでない?」
「ね、混んでるね」
中に入るとお昼時だから結婚混みあっていた。どこに座るか探していた時、ふと目に入ったのは……。
「……え、え? え?」
なんで……? なんで、五月女社長がいるの……?