【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



「よし、じゃあ早速準備しよう。 俺ラケットとボール借りてくるから、ここで待ってて」

「は、はい……」

 え、本当に卓球やるつもりなんだ……? 同意意図で卓球なのか、分からない……。

 言われた通り待っていると、二分くらいしてラケットとボールを借りてきた社長が戻ってきた。

「お待たせ、奈都」

「ど、どうも……」

「早速準備しよう。奈都、手伝ってくれる?」

「は、はい」

 五月女社長に言われるまま、社長の準備を手伝った。

「よし、出来た。早速始めようか」

「え? あ、はい」

 社長は着ていた上着を脱いだ。社長は上着の下はTシャツを着ていた。……確かにもう5月だと昼間は暑いくらいだし、Tシャツを着てる人もいるよね。

「奈都は上着着たままでいいのか?」

「え?」
 
 と聞かれたわたしも、一応動きやすい服だけど、上着を脱ぐことにした。

「よし、じゃあまずは軽く打ち合ってみよう」

「あ、あの、お手柔らかにお願いします!」
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