【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



「しまった……!」

「えっ、やった……! やりました!」

 何気なく打ったスマッシュ?が偶然にも入ってコートの本当の端っこに当たって入ってしまった。

ちょっとだけというか、普通に嬉しかった。卓球するのも、悪くないかもって思った。

「今のはしてやられたな。今のはうまかったな」

「ありがとうございます」

「よし、次は負けないからな?」

「お手柔らかにお願いします!」

 どのくらいしてたか覚えてないけど、結構長く卓球をした。後半はすごく楽しくて、なんか卓球の大会に出た人みたいな感覚になった。

「奈都、疲れたか?」

「んー? ちょっとだけですね」

 楽しかったから、あんまり疲れた感じはしないかな。

「すごいな? 俺は結構疲れたよ」

「本当ですか?」

「ああ。後腹が減った」

「……あ、確かに」

 ふと腕時計を見ると、時刻はもう12時半だ。お昼ご飯の時間だ。

「もうこんな時間か。何か食べに行こう」

「はい」
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