【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
わたしたちは体育館の近くにあるカフェに入って、お昼ご飯を食べた。
「奈都、デザート何か食べる?」
と食後に聞かれて、答えに困った。
「え?」
「デザート、食べる?」
「え、あ……えっと」
デザートは確かにいつも食べるけど、今回ばかりはどうしようかと悩む。
「遠慮しなくてもいい。食べたいなら、好きなの食べるといい」
「……あ、あの」
わたしだけ食べるのはちょっと気が引ける。なのでこんな提案をすることにした。
「一緒に、食べませんか?」
「え?」
「ふたりで一緒に、食べませんか?」
「……ああ、そうしよう」
五月女社長は、わたしの提案を受け入れてくれたのだった。
「……ありがとう、ございます」
「奈都は、何を食べる?」
そう聞かれてわたしは、「チョコレートパフェで……」と答えた。
「じゃあチョコレートパフェ、食べようか」
「はい。……お願いします」
わたしたちは、その後チョコレートパフェも一緒に食べた。