【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



「お疲れ様でした。お先に失礼します」

「お疲れ様」

 定時を迎えたわたしは、仕事を終えてそのまま咲哉さんの家へと向かった。咲哉さんは今日、打ち合わせで帰りが遅くなるらしいので、夕飯を作って待っていてほしいと言われたのだ。

 何を作ろうか迷っているけど、今日はオムライスを作ることにした。喜んでくれるか分からないけど、いつも一生懸命愛情を込めて作る。



◇ ◇ ◇



「ただいま」

「おかえりなさい。 今ちょうど、夕飯出来た所ですよ」

「そうか。どうりでいいニオイすると思った」

 と、帰ってきた咲哉さんは嬉しそうに言ったのだった。

「今日はオムライスにしました」

「嬉しいな。奈都のオムライス大好きだから」

「良かったです」

 着替えてくると言った咲哉さんは、そのまま部屋へと向かっていった。わたしはオムライスの他、コンソメスープをカップに注ぎ、テーブルに並べた。

 わたしたちは「いただきます」と二人で手を合わせて、夕飯を食べ始めた。
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