【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



「うん。うまい」

 と、咲哉さんは笑顔で答えてくれた。

「ありがとうございます。作った甲斐があります」

 こうやって作ったものを美味しいと言ってもらえるのは、本当にありがたい。

「コンソメスープもうまい。野菜ゴロゴロで食べやすい」

「良かった」

 こうしてふたりで夕飯を食べた後は、一緒にお風呂に入った。最初は一緒にお風呂に入るってすごく恥ずかしかったけど、今では少し慣れてしまった。……けれどお風呂の中でも、わたしは咲哉さんの身体に抱かれてしまうのだ。

「っ、ダメッ……咲哉さっ……」

「ダメじゃないだろ?」

 そうやって責められるたびに、わたしの身体の全てが疼いてしまう。それと同時に、わたしも彼のことを求めてしまって……。

「ゃっ……んっ」

 そしてお風呂から出ると抱きかかえられ、ベッドに移動しては、彼の温もりとその身体に情熱的にまた抱かれた。

「奈都……」

「咲……哉さん」

 身体を重ね合いながら、わたしたちはお互いの名前を呼び合った。
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