【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜
第四章
夏の思い出
「奈都、お昼は今日、冷たい素麺(そうめん)にしないか?」
「はい。 ちょうどわたしも、そうしようと思ってた所です」
「なんだ。そうだったのか」
「はい」
とある7月の暑い日、わたしは咲哉さんと一緒に買い物に出ていた。ここ最近は、咲哉さんの家のリビングをDIYしていて、ホームセンターで工具や材料を買っては、咲哉さんの手伝いをしている。
DIYって意外と楽しくて、不器用なわたしでも出来る簡単な工具などもあって、とにかく初心者向けでもピッタリなものもある。後は、種類もたくさんあるから、迷ってしまう。
「奈都、これで棚作ったら良くないか?」
「確かに。良さそうですね」
「じゃあ棚、作ってみるか」
そう言い出した咲哉さんは、何種類かの木材を持ち出し、ワゴンに乗せた。
「他には何か買うものあったか?」
「いえ、特には大丈夫ですよ」
「そうか。じゃあ会計しよう」
「はい」
レジに並び、木材などの会計を済ませたわたしたちは、家へと帰宅した。