【完結】君の全てを奪いたい〜俺の愛で埋め尽くす〜



「うまいな、素麺」

「美味しいですか?良かったです」

 この前咲哉さんの家で初めて素麺をだしたら、咲哉さんは美味しいと言って嬉しそうに食べていた。 その時に咲哉さんは初めて素麺を食べたらしいので、感動したらしい。

 まさか初めてだとは思わなかったから、ビックリして素麺を吹き出してしまったのを今でも覚えている。

「ごちそうさま」

「あ、おかわりありますよ?」

「いや、大丈夫だ。ありがとう」

 気が付いたら咲哉さんは、あっという間に素麺を平らげてしまっていた。 本当に、食べるの早い。

「よし、やるか。 暑いけど」

「はい。熱中症にならない程度に、やりましょう」

 お昼を食べ終えたわたしたちは、早速中庭に出て作業を始めた。中庭があるからこそ出来る、この作業。 中庭があるってすごいな。

「奈都、これニス塗ってくれるか?」

「もちろんですよ」
 
 咲哉さんの作業を邪魔しないように、木材が錆びたりしにくくなるニスを切った木材全体に塗り広げた。
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