エリートな彼の好きな女 ~ウブな秘書は恋愛をしたくないのです~
「そ。 いい事じゃない。 でも、おばさんも陽葵の旦那さん、見たいと思うけどなぁ〜 。 孫も多い方が嬉しいよ、きっと」
「兄さんとこ双子だし十分だよ。 二人は仲もいいから、もう一人くらい作る気じゃないかなー。 それと、私の旦那さんについては少なからずお母さんに原因あるんだから。 そこはね」
「男の子と女の子だっけ。 一歳になるんだよね〜。 写真見せてよ! 」
茉梨佳の興味は私の結婚から甥っ子姪っ子に変わったみたい。
カバンからスマホを取り出してフォルダを開こうとすると、一件メールが入っていた。
「ごめん、会社からメール」
〝大至急 戻ってきてくれ 頼む〟
スマホに表示されるそんな文面に大きなため息をつき、茉梨佳のほうを向き直る。
「ちょっと行ってくるね。 戻ってこれるかわからないし、適当に帰って。 ほんとごめん!! また連絡する」
「はいはーい、お疲れ〜」
私が会社から呼び戻されたのを知っている茉梨佳は、またかって顔で私に手を振る。
そう。 こんなのは日常茶飯事。
おかげで私も茉梨佳も慣れっこだ。
平日は終業後でも平気で人を呼ぶ男のもとへ、私は急いだ。
「兄さんとこ双子だし十分だよ。 二人は仲もいいから、もう一人くらい作る気じゃないかなー。 それと、私の旦那さんについては少なからずお母さんに原因あるんだから。 そこはね」
「男の子と女の子だっけ。 一歳になるんだよね〜。 写真見せてよ! 」
茉梨佳の興味は私の結婚から甥っ子姪っ子に変わったみたい。
カバンからスマホを取り出してフォルダを開こうとすると、一件メールが入っていた。
「ごめん、会社からメール」
〝大至急 戻ってきてくれ 頼む〟
スマホに表示されるそんな文面に大きなため息をつき、茉梨佳のほうを向き直る。
「ちょっと行ってくるね。 戻ってこれるかわからないし、適当に帰って。 ほんとごめん!! また連絡する」
「はいはーい、お疲れ〜」
私が会社から呼び戻されたのを知っている茉梨佳は、またかって顔で私に手を振る。
そう。 こんなのは日常茶飯事。
おかげで私も茉梨佳も慣れっこだ。
平日は終業後でも平気で人を呼ぶ男のもとへ、私は急いだ。