エリートな彼の好きな女 ~ウブな秘書は恋愛をしたくないのです~
社長がバツの悪そうな顔をする。
ぶっ飛んでる自覚はあったんですね!
「もう、私……春希さんのこと好きになっちゃたんですよ。 結婚どころか恋愛だってしない、おひとり様ライフ貫くつもりだったのに、春希さんプロポーズするんだもん! 私結婚はしないって決めてたのに!」
どうしてくれるんですか! って思いで社長を仰ぎみると、柔らかく目を細めて微笑む社長と目が合う。
「だから! せ、責任…とってください。
私と恋愛してください。 お付き合い――!」
その先の言葉は言えなかった。
社長の暖かくて大きな手に口を塞がれたから。
もごもごしていると、社長はとびっきり優しくて、それでいてちょっぴり意地悪な瞳で私を見つめる。
「付き合ってください。 俺の台詞でしょ」
彼の手のひらが私の背中に回されて、そっと抱き寄せられる。
「返事。 もう、考えさせてくださいは聞かないよ」
「はい! 好きです、春希さんのこと! よろしくお願いします…!」
「元気かよ…」
泣き笑いの表情で、震える声で言うと、社長は呆れたような声で返す。
元気です。
元気いっぱいです!
私、頑張ったもん。
言えた。 初めて告白しちゃった。
きっとこれは最初で最後の、私の全身全霊をかけた告白だ。
私は社長に、恋をした。
ぶっ飛んでる自覚はあったんですね!
「もう、私……春希さんのこと好きになっちゃたんですよ。 結婚どころか恋愛だってしない、おひとり様ライフ貫くつもりだったのに、春希さんプロポーズするんだもん! 私結婚はしないって決めてたのに!」
どうしてくれるんですか! って思いで社長を仰ぎみると、柔らかく目を細めて微笑む社長と目が合う。
「だから! せ、責任…とってください。
私と恋愛してください。 お付き合い――!」
その先の言葉は言えなかった。
社長の暖かくて大きな手に口を塞がれたから。
もごもごしていると、社長はとびっきり優しくて、それでいてちょっぴり意地悪な瞳で私を見つめる。
「付き合ってください。 俺の台詞でしょ」
彼の手のひらが私の背中に回されて、そっと抱き寄せられる。
「返事。 もう、考えさせてくださいは聞かないよ」
「はい! 好きです、春希さんのこと! よろしくお願いします…!」
「元気かよ…」
泣き笑いの表情で、震える声で言うと、社長は呆れたような声で返す。
元気です。
元気いっぱいです!
私、頑張ったもん。
言えた。 初めて告白しちゃった。
きっとこれは最初で最後の、私の全身全霊をかけた告白だ。
私は社長に、恋をした。