24時の鐘と俺様オオカミ
(大分、綺麗になりましたね)


 立ち上がり、自己満足に浸って手についた土を払っていると、


「終わった?」


 低い声が、耳に入り込んできた。

 そちらに目をやれば、腕を組んでいる大路君がいて。
 一気にテンションだだ下がりです。


「何の用ですか」


 大路君はあの日以来、なぜかこうして私に構ってくる。
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