24時の鐘と俺様オオカミ
(……どうして、構うんですか)


 気まぐれに、私のペースを乱さないでほしい。


「……それでは、さようなら」


 居心地が悪くなり、雑草の入ったビニール袋を手にとって、その場を去ろうとした。

 しかし、


「それって、」


 大路君に腕を掴まれてしまい、叶わない。


「もしかして、嫉妬?」


 ……はい?嫉妬?私が?
 ……なぜ?
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