24時の鐘と俺様オオカミ
絶え絶えに肩で息をしながら、コンクリートに座り込む。
そんな私の後に続き、大路君も扉をくぐってやって来た。
「てめっ……逃げんなよ……!」
「大路君がっ……追いかけて、来たからっ……!」
クリーム色の髪を揺らして呼吸を整える彼に、首だけで振り返って目をやる。
その手には、先ほど私が落とした上履きがあって。
「先にお前が俺から逃げたんだろうが」
眉をひそめ、やや不機嫌そうな声を出す。
そんな私の後に続き、大路君も扉をくぐってやって来た。
「てめっ……逃げんなよ……!」
「大路君がっ……追いかけて、来たからっ……!」
クリーム色の髪を揺らして呼吸を整える彼に、首だけで振り返って目をやる。
その手には、先ほど私が落とした上履きがあって。
「先にお前が俺から逃げたんだろうが」
眉をひそめ、やや不機嫌そうな声を出す。