24時の鐘と俺様オオカミ
私の顔を覗き込むのは、意地の悪そうな笑みを浮かべる大路君。
(た、食べ……って、)
「あと、」
何事もなかったかのように立ち上がった彼の吐いた台詞は、
「パンツ、水玉より縞にしろよ。シンデレラ」
「なっ……!」
やっぱり、大路君は最低です。
一瞬でも王子様みたいだとか思った自分が恥ずかしい。
けれど、
(……ムカつきます)
心臓はいまだに、どきどきと高鳴っていて。
鐘が鳴っても、私にかかった魔法はとけないようです。
(た、食べ……って、)
「あと、」
何事もなかったかのように立ち上がった彼の吐いた台詞は、
「パンツ、水玉より縞にしろよ。シンデレラ」
「なっ……!」
やっぱり、大路君は最低です。
一瞬でも王子様みたいだとか思った自分が恥ずかしい。
けれど、
(……ムカつきます)
心臓はいまだに、どきどきと高鳴っていて。
鐘が鳴っても、私にかかった魔法はとけないようです。