24時の鐘と俺様オオカミ
 どぎまぎしながらページを開き、一文一文にしっかりと目を走らせる。

 そのまま、さながら二宮金次郎のように本を読みながら帰路を行く。


(ふむふむ……)


 物語の中で、主人公は俺様な男子に迫られ「どきどきする。これは……彼に恋をしているんだわ、私……!」という風に、心の葛藤が描かれています。


『私、あなたのことが……好き……っ!』


 主人公は、素直で可愛らしい女の子。
 私とは真逆。

 だからきっとこの彼も、彼女を好きになったのでしょう。
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