24時の鐘と俺様オオカミ
 抵抗しようと思った矢先、


「そんなに気になるなら、」
「――っ!? ひゃっ!」


 熱い舌が、首筋を舐めた。

 ぞわりとした感覚が思考回路に入り込んで邪魔をする。


「今すぐに、食べてやろうか?」
「んっ……!」


 ぬるりとした熱が這い、優しく歯を立てられた。
 大路君の甘い声が、脳を溶かす。

 ……どうして、
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