24時の鐘と俺様オオカミ
心のダムは壊れてしまい、溢れ出した水は涙となって頬を伝う。
「もう、からかうのはやめてください!」
「姫野、」
「これ以上、私をっ、おかしくさせないで!」
勢いに任せてそこまで言い、持っていた本を大路君に投げつけた。
そう。大路君はいつも、私をおかしくさせる。
大路君のせいで、表情も崩れる。心臓も落ち着くことを知らない。
いつもいつも大路君は、私ばっかりおかしくさせて。
「大路君なんか……っ! 大嫌いです!」
言うだけ言って、大路君の顔は一度も見ずにその場から走って逃げた。
大嫌い、大嫌い。
(大路君なんか、)
Q.この高鳴る胸の正体は?
A.大嫌い。
「もう、からかうのはやめてください!」
「姫野、」
「これ以上、私をっ、おかしくさせないで!」
勢いに任せてそこまで言い、持っていた本を大路君に投げつけた。
そう。大路君はいつも、私をおかしくさせる。
大路君のせいで、表情も崩れる。心臓も落ち着くことを知らない。
いつもいつも大路君は、私ばっかりおかしくさせて。
「大路君なんか……っ! 大嫌いです!」
言うだけ言って、大路君の顔は一度も見ずにその場から走って逃げた。
大嫌い、大嫌い。
(大路君なんか、)
Q.この高鳴る胸の正体は?
A.大嫌い。