24時の鐘と俺様オオカミ
「白雪」


 熱っぽく名前を呼ばれれば、もう何も考えられなくなる。


「……何で俺がこんなことするのか、お前を構うのか……本当に、わからない?」
「わか、るわけ……っ」


 大路君の片手が布団をめくり、お腹とスカートの隙間からブラウスの中に入ってきた。

 肌着の中にも侵入し、直接腰を撫でられる。


「ふ……っ、」
「じゃあ……教えてやる」


 耳元に口が寄せられ、


「お前のことが、好きだから」


 そんな囁きが脳を揺らした。
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