24時の鐘と俺様オオカミ
 なんて強気な事を口では言い、立ち上がってしまいましたが、


(どうしましょう怖いです助けて……!)


 内心は、今にも逃げ出したくてたまらない。

 近くで見た大路君は、背が高いためとても大きく見えて、“おうじ”というより“オオカミ”のよう。

 今にも、食われそう。


「あー……じゃあ、」


 言うと同時に、大路君の肩に担ぎ上げられた。


「!?」
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